算数・数学の応用問題が解けないのはなぜ?⑦
メンタル編その3


こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
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「基本問題は解けるのに、応用問題がなかなか解けない…」
そのようなお悩みをお持ちではありませんか?
受験生の方は、模試や過去問と向き合って、
余計にそんな気持ちを持たれるかもしれません。

まったく分からないわけではない。
基本問題はそれなりに解ける。
けど、ちょっとひねりの利いた問題が難しい…。
こういう場合、「自分には算数・数学のセンスがないんだ」と思うかもしれません。

私なりに考える原因を「スキル不足」「メンタル面」に分けて
何回かでお伝えしてきたいと思います。

今回はメンタル編3回目、シリーズ最終回です!


①スキル編その1 計算力が足りていない
②スキル編その2 公式・定理が完璧に身に着いていない
③スキル編その3 問題状況をイメージできていない
④スキル編その4 問題状況を式で表せない
⑤メンタル編その1 解けない算数・数学の問題はない
⑥メンタル編その2 正解を逆から導き出す気持ちが足りない
⑦メンタル編その3 センスの問題と思っている ←今回はココ



強固な気持ち「メンタルブロック」とは



メンタル編は、同じようなことを何度も言っていると思います。
それだけ気持ちの問題を変えるのは本当に大変だと思うので
いろいろ角度を変えて、あの手この手で言ってます。

だって、イヤなものはイヤだし、何かのきっかけがあって
考えや気持ちがそうなっているものを変えるのって、
すごく大変でエネルギーがいることだと思うんですよね。

で、私達プロ家庭教師が個別にペースメーカーとして
生徒様に寄り添っても、なかなか効果が出ない場合があります。
それは、生徒さんのお気持ちに
「数学どうせムリ」というメンタルブロックがかかっている場合です。


メンタルブロックという言葉をご存じでしょうか?

メンタルブロックとは
「何か行動を起こそうとするときに思い浮かぶ、『できるわけがない』
『失敗する』『こうしなければならない』といった否定的な思い込みや固定観念。
また、それによって行動が抑制されてしまう状態。」出典:デジタル大辞泉

https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-1125757

つまり、心が進むことにブレーキをかけてしまう状態です。

もし、数学の学習を進めることに後ろ向きな状態であれば、
このメンタルブロックをもし取り除ければ大きく変わってくると思います。
これが私が今回の連載メンタル編全部を通して言いたいことです。


不得意を「センスのせい」にしてないか


メンタルブロックはいくつかの形で出てくると思います。
その一つが「算数・数学はセンスの問題と思っている」ことです。

算数・数学が得意な人の華麗な解き方や点数を見て
「あ、やっぱりこの人すごい。数学のセンスあるってこういうことなんだなー。私とは違うな」
と、「自分はムリ」と思ってしまうような感じです。

そういう人と自分の違いを感じるのはまだしも、
「私はセンスがないから数学勉強しても仕方ないって。ムリムリ」
と思ってしまうのは困りものです。

できないことをセンスのせいにして
算数・数学に取り組んだり努力したりしないことが問題なのです。


数学も世の中もセンスだけでは乗り切れないよ



センスだけで数学ができてしまうような人は
多分数学が超得意なほんの一握りの超人的な人だけでしょう。
そんな一部のスペシャルでギフテッドな人を除いては、
どこかでコツコツとなんらかの学習経験を積んできているはずです。
学校の宿題とかドリルとか塾の宿題とか何かをコツコツと。

確かに図形問題や一部のパズル的な問題では、
勘やひらめきといったセンスが必要かもしれません。
でも問題が複雑になってくれば、センスだけでは勝負できません。
算数はそのようなセンスで乗り越えられたとしても、
数学は難しいでしょう。
なぜなら、数学を乗り越えるためには
計算力や緻密に論理的に考えを進めていき
それらをきちんと式や文章で表現する力が不可欠だからです。
そのためには練習を積み重ねることが必要です。

それらの積み重ねを怠って「センスがないから」と思って
努力することを怠ってしまう。
それが伸びない理由ではないかと思うのです。


センスの問題よりもコツコツやる気の問題



算数・数学が苦手なら、まずは少しずつでいいので
コツコツ取り組みを積み重ねましょう!

あなたはたとえて言うならば、数学という長距離走の中で、
何らかの理由で同級生の多い集団グループから少し遅れているだけです。

それは恐らく、小さなことがきっかけて
少しずつ遅れていって今の状況になっていると思います。

たとえば、どこか分数とか割合とか文字式といった単元で
理解につまずいたとか、
計算練習をきちんと積んでこなかったとか。

そういうことの積み重ねが、
少しずつ少しずつあなたの算数・数学で進む速さを遅くして、
集団グループから離れていったんだと思います。

気付けばけっこう後ろの方にいて、巻き返すのが難しい。
速く走れない。
というか、走るのがつらい。

でも、だからと言って足を止めれば
さらに集団グループから離れていくでしょう。

大丈夫。
あなたは不十分な部分の復習をして理解を深めたり、
練習をして計算力を上げたりすることで
少しずつ早く走れるようになります。

センスのある人たちは超人的に早いかもしれませんが、
ペースを上げることができれば、普通のペースで走ることが
できるようになれば、集団グループの背中は近づいてきます。

だから、言い訳して走ることを止めないで。

メンタルブロックを破って

一緒に走りましょう!


いかがでしたか?

一緒に走りましょう!
これが今回のブログでお伝えしたいことでした。

ご家庭に寄り添い、生徒さんの成長を共に支え、喜び合える。
そんな関係が築けたら幸いです。
気になることやご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。


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