こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
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今回は、勉強を教える仕事をしている身であり、子どもを持つ立場として
「勉強しなさい!」という言葉の効果について考えてみました。
のび太のママは、なぜ「勉強しなさい!」と言うのか
「ドラえもん」は今も昔も子どもに大人気。
子ども心に「あんなひみつ道具がほしいな~」
「のび太はドラえもんがいてくれていいな~」と夢想するものでしょう。
そんなドラえもんでよく出てくる登場人物の一人に、のび太のお母さんがいます。
のび太がダラダラゴロゴロしたり、
ドラえもんのひみつ道具で楽しく過ごしたりという時に出てきて
のび太に「おつかい行ってきて」「宿題しなさい」などと言う
シーンがよくあります。
なんだかのび太の天敵っぽい感じね。
でも、家庭教師を仕事とし、自分に子どもがいる身で
あらためてのび太のお母さんを見ると、
「どうして『勉強やりなさい!』で、勉強を
一緒にやらないんだろう…」と思います。
「勉強しなさい」ではない解決法
手元にある「決定版ドラえもん大事典」を見ると
「のび太は5回に1回の割合で0点を取る」ということなので、
かなりのことを覚えていない、知らない状態でしょう。
のび太の年齢は、マンガ版では小4、テレビ版では小5という設定です。
高学年で0点をしょっちゅうとってくる。
ということは、小さいうちから、かなり小さなうちから
つまずいていると考えられます。
この時代、親ぐるみで宿題チェックや読み聞かせは
してなかったんでしょうかね。
また、なんといっても自分の名前を「のび太」と書くところ
間違えて「のび犬」と書くくらいです。
これは、本気で漢字を覚えていない可能性と
自分の名前をぞんざいに書いてしまうようなテキトーさ、
注意力のなさもあるんじゃないかな、という気がします。
そういえば、原っぱ野球が下手くそで
飛んでくるボールによく当たったりしますが、
運動神経がないだけでなく
注意力もないのかもしれませんね…。
また、それだけ勉強ができないのであれば
のび太は勉強のやり方がわかっていない可能性が高い。
ノートの書き方がぐちゃぐちゃだったり、
答え合わせをして、できていないところを復習する
なんてできているんでしょうか。
こういうタイプだと、一人で今後劇的に勉強するようになり、
理解ができて成績が上がるということはなかなかない気がします。
それなら、勉強の先輩である大人が
もう少し横について、やり方を教え、
一緒にやってみることが大切と思うわけです。
大人でも、人材教育では
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
(by 山本五十六)という格言を引用しますしね。
それなら、やはりのび太を大人が見てあげて
「どこでつまずいているか」チェックし、
基本的なことに立ち返って知識や考え方を教え、
その方法で宿題をやるように見守り、
取り組みをほめてあげることが大切でしょう。
注意力散漫なのであれば、
短時間の集中を促すタイムトライアルをして
ご褒美をあげるといった
ご褒美作戦もありかもしれません。
また、0点を取るくらいですから基本的な常識を知らないので
絵本や簡単な本を一緒に読んだり
簡単な実験をしたり、社会見学的なお出かけに連れて行くと
いったことも役立つでしょう。
まあ、それらの役割をドラえもんが担っているのかもしれませんが…。
(マンガでは、のび太は最終的には公務員になっており、
ドラえもんの影響もあってか、成長するにつれて
自分で勉強するようになったようです)
でもやっぱり「勉強しなさい」と言いたくなる
と、のび太のお母さんのことを想像して
「大人が子どもの勉強に関わる大切さ」を書きましたが、
大人も忙しいので子どもの勉強に長時間ついてあげるわけには
いかないこともあるでしょう。
時には、
「大人はこんなに仕事や家事やらいろいろやっているのに、
子どもはダラダラしたりおねだりしたり、ワガママ言う…
子どももちょっと勉強くらいしなさいー!」と
怒りが爆発するかもしれませんね。
また、成長するにつれて、
子どもも簡単には親の言うことを聞かなくなり、
「勉強見てあげるからやろう」と言っても
すんなり乗ってこなくなったり反発したりする
ことも出てくるでしょう。
そうすると大人もイライラして、
「そんなに言うならもういいよ。
あんたが自分で勉強しなさい!」と突き放したくなるでしょう。
「それなら、勝手にやりなさい!」と言いたくなる気持ち、
子どもを持つ身として痛いほどわかります…。
「勉強しなさい」は他人事にする言葉
でも、そもそも「勉強しなさい!」という言葉は
「勉強はあなたのこと」と、大人から見て
「他人事」にしているニュアンスを含んでいるのでは
ないでしょうか。
勉強する、しないを相手の責任としています。
「あなたはあなたの責任を果たせ!」ということです。
これは相手が大人だったり、
相手に大人としての自覚を促すためには
効くと思いますが、
そこまでしっかり考えていない子には
突き放すような言い方かもしれません。
だから子どもは戸惑い、時には反発心を起こし、
結果的には勉強に向かないこともあるんじゃないでしょうか。
なぜそんなことを言ってしまうのか?
ひょっとしたら、溜まった疲れやイライラが爆発し
その矛先が、お子さまに向いているのかもしれません。
言いたくなるのは仕方ないと思うのですが、
その言葉の影響も同時に考えておくことが大切でしょう。
「他人事」として突き放すより、身もココロも隣りにいよう
一緒に子どもの勉強をやるのが難しいとしても、
勉強を「他人事」として子どもを突き放すのではなく、
「大変なことに取り組もうとする同志」として、
心はそばにいてあげること。
これが大切ではないでしょうか。
お子様も一日、学校での人間関係や塾での勉強などなど、
なんだかんだいろいろあったのでしょう。
大人もいろいろ忙しく過ごしているはず。
だからこそ、子どもが勉強に取り組むのはすごいこと。
大人が毎日のことをやり続けるのはすごいこと。
「大変だけどがんばる者同士」と考えれば、
心が近づくんじゃないでしょうか。
ちょっと一息して、好きなお菓子と飲み物をおいて、
「勉強に向かう者」「それを見守りつつ、家事などする者」
として、やるべきことに取り組む。
時には「そんな難しいことやってるんだー」といった感じで
お互いの大変さを実感する言葉があるとよいでしょうね。
お子様を見ていると「早くやっちゃえば?」
「こんなところで間違えて!」と言いたくなるかもしれませんが、
ここは肯定的に捉えましょう。
「こうしてくれたら」という自分の理想像と比べるのではなく、
「あんなに小さかった子どもが、こんなこと勉強するようになったんだな…」
といった感じで、お子さまのこれまでと比べてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、きっと落ち着いた優しい気持ちになれるはず。
近くにいるだけでなく、心の距離も近づける。
このことが、密度の濃い貴重な時間になると思います。
「やりなさい!」で思い通りに動いてくれたら
こんなにありがたいことはありません。
でもそんなことはない分、やはり大人が一緒にやることは大切です。
なかなか難しいけれど、きちんと向き合う時間を取る。
それが親子のいい関係を、いい時間を生み出し、
結果的に子どもが勉強することにつながるんじゃないでしょうか。
いかがでしたか?
もし、「いろいろあって子どもと向き合うのが難しい…」
ということなら、よろしければご相談ください。
これまでに、保護者の方からさまざまなご相談を
受けてきた経験から、じっくり聞いて
何ができそうか、ご提案します。
ご家庭に寄り添い、生徒さんの成長を共に支え、喜び合える。
そんな関係が築けたら幸いです。
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