かつて、昭和の時代には「家庭教師はガリ勉か金持ちの家の子どもが頼むもの」というイメージがあったかもしれません。
今では、家庭教師サービスは当たり前に普及しているようです。
では、世間に普及した「家庭教師」という家庭学習を我が子に考える時に
二の足を踏んでしまうようなハードルがあるのでしょうか?
私の本業は、プロ家庭教師です。
今回は、サービスを提供する側だからこそ書ける、家庭教師選びに感じるハードルとその解消法についてお伝えします。
今、お子さまの学習に悩みがあったり、もっとよりよい環境はないかと模索されたりしている保護者の方に読んでいただきたいと思います。
理由その1:値段が高そう!
学校以外の学習環境を選ぶ際に、気になる料金設定。
通信教育、オンライン指導、集団塾、個別指導塾、家庭教師など、さまざまな価格です。
それぞれの運営会社の規模やターゲット、運営方式などによる違いはありますが、
大まかにいって「家庭教師>個別指導塾>集団塾>通信教育」の料金設定となる場合が多いでしょう。
では、なぜ家庭教師が一番高い値段設定になるのでしょうか?
基本的にはご自宅にお伺いし、教師がマンツーマンで指導するので、集団塾や通信教育のように、一度に大人数に対応できません。
そのため、価格帯が上がってしまうのは否めない。
ただ、私がお伝えしたいのは「価格を上げるためにマンツーマンでやっているのではない!」
家庭教師だから、ここまでできるから!だから、料金高めだということです。
まず、私が行っている家庭教師の方法は
指導+個別フォロー+学習計画を立ててペースメーカーという、独自の伴奏者走行学習です。
塾の授業は、講師のレベルが高ければ、知的好奇心を刺激してくれるエンターテイメントとなります。
TVに出ている知性派タレントやYouTuberを見るようなイメージです。
一方、家庭教師は、生徒さんに合わせてやり取りします。
「この説明では十分納得できていないようだな。少し説明を変えよう」
「いきなりこの問題は難しそうだから、こちらの問題を挟もう」
といった感じで、様子を細かく見て、相手に合わせて指導します。
イメージは「患者さんとやりとりしながら診察して、病状を伝え、その患者さんに最善な治療方法を提供する。
実践する患者さんに、さらにアドバイスをする『専属医』」といった感じです。
また、家庭教師であれば
生徒さんの個別の目標達成に向けて、個人の得意や苦手を踏まえて学習計画を立てられます。
集団塾なら、カリキュラムは決まっています。
特に受験が後ろに控えている場合、生徒さんはカリキュラムに沿って学習していくことが必須です。
でも、たとえば小学校高学年後半に中学受験を思い立った場合、独自のカリキュラムが必要です。
その時、家庭教師なら
「中学受験のために最低限理解しなければならないことは何か」
「確実に解けないといけない問題はどれか」
「その生徒さんの不得意分野は、時間をかけて伸ばす必要のある範囲は何か」
「生徒さんの得意分野は何か。その強みを生かして早いペースで進んでもらえそうな範囲はどこか」
といったさまざまな観点から、
必要なものを柔軟に詰めた計画を立てて、それに沿って学習を進めることをサポートします。
その部分が、家庭教師の値段が高くなってしまう一つの理由かと思います。
しかし、生徒さんの性格や個性によってはこの方法を取り入れることで格段に変化がある指導方法だと思います。
自主性がある人は集団塾で引っ張ってもらい、周りを見ながらやることができるでしょう。
一方、「自分で勉強する力があまりついていない」「効果的な勉強方法がわかっていない」「調べる力があまりついていない」など、
自力での力や集中力に欠けるけど、今後学習を前向きに進めて行きたい生徒さんの場合、家庭教師はとっても有効だと思います。
「家庭教師は個別フォロー」のイメージが強いと思いますが、
「学習計画を立て、生徒のペースメーカーとして伴奏する」が、とても大切で結果に繋がる一番大きな核だと思っています。
なので、まずはご自身のお子さまのタイプをよく観察することから始めていただきたいです。
理由その2:大丈夫だろうか?色々漠然としたハードル
とはいうものの、やはり「家庭教師は人」なので、いろいろ不安要素はあるかと思います。
おもに、
①どんな人が来るのかわからない
②子どもと相性が合うかわからない
③お試ししたら、決めなくてはいけないのでは?
といったところでしょうか。
①どんな人が来るのかわからない について。
頼む相手がどんな人物か、知っておくことが本当に大切だと思います。
家庭教師派遣会社の場合、先生を選べるはずなので、こちらの要望をしっかり伝えましょう。
「やさしく教えてくれる」「励ましてくれる」「兄弟のような先生」「実績がある」などなど。
先生のプロフィールや実績、写真などわかるようになっているはずですので、しっかりチェックしましょう。
万一の場合は、先生の交代も可能なはずです。
個人で家庭教師をされている人を選ぶ場合は、
発信しているブログやSNSを使って情報を得ることは大切になってきますよね。
特に情報が錯綜する現代、情報を元に教師を選ぶのはとても難しいことだとは思います。
ですが、相手を「子どもが影響を受ける人としてどうか」と見ながら、きちんと対応することが大切だと思います。
②子どもと相性が合うかどうかはわからない について。
先生としてよいかどうか、だけでなく「子どもと相性が合いそうか」を考えるのは大切なことです。
選ぶ時の基準として注意をしておきたいのは、
「学歴&頭のよさ=教えるのがうまい」とは限らないということです。
人によって理解のプロセスが違う、行動のプロセスが違う、ということに気づかず、「自分はこれで理解できる。なんでできないの?」なんて思いながら指導しているかもしれません。
子どもの反応をしっかり見て、子どもに合わせてやり取りしてくれるかどうか、をチェックしましょう。
あと、子ども自身は喜んでいる場合でも、ひょっとしたら先生と生徒が馴れ合いになっていて、学習ペースが遅めになっている可能性もあります。
その辺、保護者の方は冷静に見る必要もあるかもしれません。
何よりもお子さまと保護者の方の考え方も一緒ではない。なので、
何かある時にどういった対応をとってくれるのか?は、
その家庭教師の人柄を知っていく上で、本当に大切な作業になってくると思います。
③お試ししたら、決めなくてはいけないのでは?について。
家庭教師を試したら断りにくいと思っていらっしゃる保護者の方も多いと思います。
ですが、まずお試しをして保護者の方に違和感が残るやり取りになっていること自体が良くないと思います。
どうしても時間の制約はあると思いますが「保護者の方とのやり取りを大切にする家庭教師かどうか」も家庭教師を選ぶ際の一つのポイントです。
大手家庭教師派遣会社であれば、家庭教師の変更ができるようにする。
個人でプロ家庭教師として活動している方も、事前相談や、指導時間以外の対応が可能かどうかを見る。
そうやって、保護者の方が安心できる状態にしていってください。
私自身は、家庭教師の依頼を受ける前に必ず依頼から面談まで段階を追っていきます。
保護者の方が何に困っているのか、どうしていきたいのか、しっかりヒアリングすることを大切にしています。
いかがでしたでしょうか?
「家庭教師を家に上げることが、ハードルが高い」という方もいらっしゃると思います。
塾へ送り迎えする方がいい、など。
ですが、「家庭教師は自宅での学習の充実」のため、と考えるのが一手かと思います。
学校や塾で授業を受け、学校や塾で自習して学校の宿題も済ませ、家では勉強しない、というスタイルを確立するのであれば問題ありませんが、
そうでなければやはり家でまったく勉強しない、というわけにはいきません。
自宅で学習する習慣がない。もしくは、自宅学習のどこかに問題があってつまずいている。
塾などでたくさんインプットしているはずなのに、なぜか力が十分ついていない。
そんな場合は、家庭教師がお子さまと一緒になって家での学習を進めることで、家で一人でも落ち着いて勉強に向かえるようになると思います。
小学生までの指導でしたら、リビング学習も可能です。
お気軽にご相談ください。
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