こんにちは、Blogにご訪問いただきありがとうございます。
京都(宇治・伏見)で親子に寄り添う丁寧な指導 プロ家庭教師の内藤 睦です。
自宅での生活が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?私も、2人の子どもと一緒の時間がいつもより格段に増えました。
イレギュラーなこの時期だからこそ・・・いつものように、そして、今だからこそできることもきっとありますよね。
引き続き、「こんな時だからこそやりたいこと」を書いていきます。
前回のブログはこちらから!!是非参考にして頂けるとうれしいです。
前回のブログはこちら👇
https://governess-based.com/learning_at_home/i-do-it-because-it-is-such-a-time-2.html
今回から、少しずつ「学びに役立つ」内容を多めにしていこうと考えています。
食べ物を分ける。
こんな時だからこそやりたいこと。
家で食事する回数がダントツに多くなった今、2人以上のご飯やお菓子を分ける機会が増えているのではないでしょうか。
そこで、子どもの学びに役立つお手伝いを取り入れましょう。
それは、子ども達に食べ物を分けてもらうことです。
たとえば、おやつのクッキーを2枚ずつ出す。ボーロを袋からざらざらっと出した後、5個ずつに分ける。
この時期食べる回数が増えているであろう、ホットケーキやお好み焼きといった大きく作る料理を作って切り分ける。
りんごを切り分けたり、カステラやドーナツを切り分けたり、というのもいいですね。
最近は、個別に包装されているお菓子も多く、人数分に分ける機会も減りました。
でもせっかくなので、個包装のものではなくて、大袋から
ー 何個あるか確認しながら取り分ける
ー大きなものを切り分ける
そういうことを大人と子どもが一緒に、体を動かしながらやるのです。
ここにはお手伝いや家庭科の範疇、というだけではなく、算数的な要素があります。
どういうことかというと、「かずを数える」「割り算」「分数」を体感するチャンスなのです。
では、これから一つずつ説明していきましょう。
①数を意識する
これは言わずもがな。
数を数えるのは、ドリルで、紙に書かれているりんごの数を数えたりするだけではありません。
数を実際に見ながら、手で数えるのは大切です。
「数なんて余裕で数えられる!」という子もいるかもしれません。
でも、モノの数と一致させながら数えることは、お風呂場で1~100まで数を数えるのとはまた違います。
ちゃんとモノの数と口で言う数が合わせられるかな?
実はこれはとてもとても大切なこと。
暗記で1から100まで言えるのと、モノと数字を合わせられることは大切なのです。
算数を教える世界では「一対一対応」という言葉で言われます。
参考:
そして、お皿に一つずつ入れていったら増えていく、一つずつ食べたら減っていく。
「食べたら、なくなっちゃった!=(イコール)ゼロ!」を実感するのも大切です。
また、年齢が上がって、数を数えるのは簡単な場合は、小さなものでたくさん使うものを数えさせてみましょう。
ラムネや金平糖など、家族の分も用意するのです。
そうすると、10数個、20数個単位になると思います。
子どもに数えてもらうと、
数えないものが出てきたり、複数回数えたりして、正確な数が出せないかも!
これを発見できるチャンスでもあります。
たくさんの数のものをどうやって正確に数えるか?
子どもに考えてもらいましょう。
一緒にやっていて、ヒントに迷ったら・・・
一番いいのは、10個のかたまりに分けること。
10個のかたまりに分けて、数十個を数えます。
それで、10個ごとに小皿に分けたり、並べたりしましょう。
大きな数を数えるには、ざっくりだけではなく、きちんと揃えるという作業が大切です。
「なんとなく」ではいけません。
どうしても子どもの性格によっては、「わかればいい」「合っていればいい」という気持ちが働くかもしれませんが、きちんとやるということも大切です。
おやつなら、「きちんと数えて同じ数に分けられてないと、イヤだよ!」というモチベーションが働きます!(笑)
また、数を数える際に一つ一つずつ丁寧にやっていくのも大切ですが、「二、四、六、八…」と分けていくことでスピード感が得られます。
さらに余談ですが、「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」…「に」「し」「ろ」…といった、いわゆる和語的な数え言葉に触れるのも大切ですね。
②分ける→割るを意識する
数を数えたら、「じゃあ〇つに分けてね!」とやってみましょう。
2つにわけるのが一番簡単です。
それなら、「どうやったら、早く分けられる?」と考えさせてみましょう。
じゃあ3つは?3つだとあまりが出ることが意識できます。
ただし、割り算は足し算・引き算・かけ算ができるようになってから取り組むもの。
まだ学校で割り算をやっていないお子さんなら、
無理に一人でやらせようとせずに、大人と一緒に取り組ませ、大人がリードするようにやるのもお勧めです。
お子さまと一緒にやるなら、お子さまの年代によって、さまざまな工夫をすることで効果的になるでしょう。
③分数を意識する
切り分けるのは、つまり「割る」「分数」を意識すること。
まずは
最初は「半分」「4つに等分」と分けやすいもので。
それから「大人の分も入れて」「残しておくために1つ余分を作っておいて」という感じで、分けにくい3等分、5等分、6等分などを作っていくのです。
分数をまだ知らないお子さんなら、一切れ取って、「これが4分の1というんだよ」と伝えましょう。
分数と小数をつなげるのであれば、「4分の1って、小数で言うといくらかな」
角度を知っているお子さんになら、「5分の1に分けたいんだけど、何度にするんだっけ?」と問いかける。
食卓に分度器を持ち込むかもしれません(笑)
割合を勉強しているお子さんなら、「これ全体の何割くらいだろう?」と問いかける。
余談ですが、目で見て大体等分にして切り分けるのって、子どもにとってはけっこう難しいです。
それに慣れれば、フリーハンドで正三角形を描くとか、六角形を描くとか、将来的に図形の問題で図を描く時に、とても役立つと思います。
いかがでしたでしょうか?
数を数える。そしてそれを一緒に分けていく。
分けるという手先を使う行為と、算数がマッチング。
分けるってけっこう奥深いんです。
だって、数や算数ってそのために発達したのですから。
これにプラスして「笑い」があれば、最強ですね。
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