プロ家庭教師が考える
暗記苦手を克服!暗記に大切なこと・コツは?

こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
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学ぶ時、考える時、表現する時、
大切な用語や語句、単語など覚えることはたくさんあります。
暗記力はそれだけが全てではないけれど、まだまだ現状の
テスト対策では重要なポイントになります。

暗記って得意・不得意が分かれるところですが、今回は
たくさんの生徒さんを見てきたプロ家庭教師として、
暗記について大切だと思うことについて、書いていきます。


暗記で体感していたことは科学的に根拠があるみたい



「やっぱりそうか~」と納得したことが最近あります。

こちらにある記事、私が前から体感していたことが書かれていました。
「知らない言葉をスマホで調べてはいけない」平成生まれの脳科学者が小中学生1人1端末時代に訴えたいこと
出典:PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
榊浩平(著)、川島隆太(監修)『スマホはどこまで脳を壊すか』(朝日新書)の一部を再編集したもの

この記事では、スマホの方が早く調べられるが、
忘れるのも早い、ということが書かれています。

そして、その理由はネット検索では脳の前頭前野が動いていないからだということ。
つまり暗記するためには、前頭前野が動くことが大切なのです。

紙の辞書を使う時は、指を動かすだけでなく、辞書をページをめくる、
アルファベット順に並んでいる数多くの単語の中から
調べたい一つの単語を見つける…といった、さまざまな作業が必要になります。
その間、ずっと目で文字を追っています。
また、前後にある単語に目が行って、ついつい読んでしまうということもあります。

そう言われたら、確かに私もそんな記憶があります。

私が持っていた辞書には絵が入っていました。
可愛いイラストなんかではなくて、写実的というか、リアルなんですけど
可愛くはない、ちょっと不気味なリアリティのある絵でした。(ごめんなさい)

で、その絵で描かれた人体や顔が載っているページがあって、
その可愛げのない顔を見ながら「nose」とか「eyebrow」とか
眺めていたことをぼんやり覚えています。
それでパーツの名前を覚えたなあ。

そういった思い出があることって、記憶に残っていませんか?


暗記が苦手でも効果あり! 暗記とは『思い出』作り!



「暗記が苦手です」という相談を受けることがよくありますが、
パターンがある気がします。

たとえば、英語が苦手で英単語が覚えられない、という場合。
苦手だから英単語を覚えるのが苦痛。
英単語が覚えられないから英語が苦手、
ますます英語を見たくない…
といった悪循環になっていることが多い気がします。

もしくは歴史に興味がなくて、歴史上の人物名や用語が覚えられない
というように、興味・関心がない、もしくは苦手で
できれば時間をかけたくない、かけないようにしている、
ということが多い気がします。

でも、先ほどの話からすると、暗記の時に大切なことは
「暗記することを情報として確認するのではなく
内容や作業を『思い出』にすること」だと思うんです。

つまり、覚える必要のある言葉を、単なる情報として
確認するだけでは足りず、
何かの経験や感情の動きとともに「思い出にすること」
なんだと思います。



たとえば学校の授業で習った肝心のことは覚えていなくても、
先生の脱線話とかを妙に覚えていること、ありますよね。

あと、私なんかは英語ネイティブじゃ全然ないので、
小学校ではローマ字を覚えただけで、中1から英単語を覚え始めたのですが、
その時は「オレンジって”orange”って書くんだ。
『オランゲ』だって。ヘンなの」と違和感を感じることで
逆に覚えることができました。
「違和感」という感情の動きがあったからこそでしょう。

好きな洋楽や洋画で英単語やフレーズを覚えるのも、
「好き」という前向きな感情を利用していると思います。

こういった感情の動きや経験も含めて記憶に残す、
つまり暗記につなげているんでしょうね。

先ほどの辞書の続きで言えば、マーカーで線を引いたり
付箋をつけたりして印をつけるのも
「これは前に調べたっけ?」と前の記憶を呼び覚まし、
思い出にする効果があると思います。

そういった「一つの単語を覚えるためにかける手間ひま」は
単語を記憶するための経験であり、思い出になるのだと思います。



将来、暗記は必要?




こういった話をすると
「え?将来外国語なんて同時通訳・翻訳できるように
なるから覚える必要ないよ」という声が必ず聞こえます。

多分、脳みそに辞書をアップロードするような
時代が来るのでしょうが、そうだとしても、
知っていることと、使える・操れることは
まったく同じではないと思うのです。

知的活動で感情が動く、ココロが動かされることがある方が、
きっとたくさんの情報を操れるというだけでなく、
学び、学んだことを活かしていくことができるのではないでしょうか。

ちなみに、前頭前野とは脳の「最高中枢」と言われており、
考える、判断する、コミュニケーションをとるといった
人間独自の精神活動を行う上でとても大切な部分なのです。

ここを働かせることは、将来AIと共存する社会に生きる
私達が、人間らしさを強みとするために、大切なのではないでしょうか。


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