本当の計算力を身につける方法教えます

お子さまの夏休みを迎えたご家庭が多いことと思います。
今年は大幅に夏休みの予定が変更されましたね。

今回はこの短くなった夏休みでも安心して対応できる!!
【本当の計算力!!】を身につける方法について書きます。

今回の内容は中学受験の勉強をしている方、始める方に沿った内容ですが、
小学生高学年や中学に入って算数、数学分野が苦手になった人にも
オススメの勉強法です。

現在お子さまが計算含めて算数分野につまずいている、
テストや模試でいつも間違ったり、つまずく所が同じだな!
そう思う方は是非、最後まで読んで参考にしてみてください。


改めまして、こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
私の自己紹介はこちらから☟クリックして頂くと詳細に続きます。

お客さまからいろいろ問い合わせをいただいている中、
コロナ感染者がまた増えてきているので
オンラインでの授業実施が可能か聞かれます。

オンラインでも、手元と表情を一緒に映して実施することで、
実際のマンツーマンに近い授業を実施しています。


気になる方はblogの一番最後に詳しいお問い合わせを書きますので、
そちらからお気軽にお尋ねください。


受験対策用の問題が今のレベルに合っているとは限らない



この時期、中学受験を考えておられるお子さまは、算数の勉強で
何らかの計算問題に取り組まれるのではないでしょうか。

夏期講習でもらった計算問題集や、書店で買った計算ドリルなど。

算数の勉強の最初のウォーミングアップに、
計算に取り組むことも多いと思います。


その計算問題って、どんな感じですか?たとえば、こんな感じ?

このように、
・四則計算が複数ある
・カッコのついた問題など

計算問題ではちょっと難しい部類に入る問題です。

でも、中学受験用の問題集の多くは、このような形の問題が出てきます。
もし、このような問題を計算力アップのために毎日やるのでしたら、
それが本当にお子さんにとって効果的なのか、注意する必要があります。

それは、下手をすると計算力がなかなか伸びないだけでなく、
計算自体が好きでなくなる可能性がある
からです。


その計算問題、お子さまの計算力レベルに合っていますか?



上記のやや複雑な計算が、「お子さまの現在の計算力に合っているか、
少し難しいな位のレベル」なら、効果的だと思います。

ただ、問題を解くために時間がかかり、さらになかなか正解できない状態が
続く場合は、注意が必要です。

なぜなら、この手の計算問題は、複数の手順を正確に進める
必要があるからです。

さっきの問題でいえば

①カッコも踏まえた全計算の順序を正しく認識する
②カッコ内の分数を通分する
③引き算する
④かけ算しながら約分する
⑤通分する
⑥たし算する
⑦約分する

といった感じで、多くのステップを、順序正しく、正確に、
スピーディーにできて、初めて正解にたどり着けます。

すでにお子さま自身に上記のような手順を踏んだ解き方が
総合的にしっかり身に着いている・・・

その場合はこのような計算問題をくり返し解けば、
さらに計算力はアップするでしょう。

でも、上記のような複合的な問題を解くのに
・時間がかかる
・間違えることが多い

ということでしたら、ちょっと困りもの。


ちなみに、計算問題なので、
「正解は2/3だったのに、1/3って答えてた!惜しい!」
なんてことはないですよ。

計算問題は、正解以外は間違いですからね。厳しいですが。


そうすると、問題を解くのに時間がかかり過ぎることや、
どうしても間違えてしまい、正答率が改善しないことなどで
お子さんのモチベーションが下がってしまう可能性があると思うのです。

そうなってしまうと、お子さまが計算力をつけるのが難しいだけでなく、
算数への苦手意識も高まってしまうかもしれません。


こういった理由で、
「塾の宿題だから」
「受験生向け計算問題集に出ている問題だから」
といってこのような複合的な計算問題をせっせとやらせて
「もっと早く、もっと早く」
とハッパをかけるのは、少々危険かもしれません。

ではどうしたらいいのでしょうか?
ここからは本当の計算力を高める方法を解説します。


複雑な計算をスピーディーに解くために
シンプルな計算を高速で解く練習を!



ー大切なのは、
「今はできないけど、ちょっと頑張ればできるようになるもの」
を短時間、繰り返すことです。

上記のやや複雑な計算を素早く解くためには、
その前の段階の計算力を磨く必要があります。

それは、もっと基礎的な計算力です。

先ほどの計算を早くできるようになるためなら、たとえば・・・
・引き算を早くやる
・通分を素早くやる
・約分を素早くやる


といった、一つ一つのプロセスを正確にスピーディーにできるようになる
練習から始める方法をオススメします。

まずは、分数の通分とたし算です。
通分をスピーディーにするためには、
九九やかけ算が素早くできる必要があります。

また、基本中の基本、足し算も一ケタ+一ケタはもちろん、
繰り上げり、二ケタ+一ケタの計算など、
早さ・正確性が必要です。

現在のお子さまのレベルはいかがでしょうか?

もしスピードや正確性に改善の余地がありそうなら、
まずは100マス計算的なものを繰り返し行うことをおすすめします。

これを、短時間でいいので毎日取り組むのです。
いかに正確にスピーディーにできるかを、繰り返すのです。

繰り返す時のポイントは、何よりも正確性を優先する。
「今日は、昨日より早くなったけど間違えた」ではなく、
「間違えずに、しかも昨日より早くなった」を目指す。

やってみると、特定の「時間がかかる、もしくはよく間違える」
問題が存在するはずです。

たとえば「8+9=17はすぐわかるけど、
9+8=17は思いつくのに少し時間がかかる」など。

そういった苦手な問題を特に意識して繰り返します。
自分の苦手を発見して、それを覚えるくらいにします。

かけ算は、実際のかけ算だけでなく、
通分や最大公約数・最小公倍数など、他の単元でも役立ちます。

もちろん、足し算・引き算も重要です。
割り算も、大事にしたいところ。

これらの四則計算が早くできると、中学受験だけでなく、
中高以降の数学でも必ず役に立ちます。


基本が身についてくると
約分も、スピーディーにすることが可能です。

例えば・・・

このような分数が出てきた時、どのように約分しますか?
分母も分子も末尾が5なので「5の倍数だ!」と思い、5で約する。
次も末尾が5になるのでまた約す。と、5で約分し続けると・・・

約分3回目でようやくそれ以上割れない既約分数になるのです!
この間、割り算を6回。もともとある数字を消して、
約した数字を書いて、また消して・・・と繰り返すと、
場所も取るし間違えやすくなるかもしれません。

実はこれ、225×3=675ということに気づいていたら一番約分が早いです。
でも、そこまで行かなくても「15×15=225」ということを知っていたら、
「分子が225、ということは、15で割り切れる。
ということは、分母も15で割り切れる?」と気づくことができる。
そうすると、約分の回数を減らすことができるのです。

このように、12の倍数、25の倍数や15の倍数や
2桁の範囲の7の倍数など、
「知っておくと約分がスムーズになる」数は多いのです。
このような数字に触れておくと、約分はもちろん、
いろんな計算が早くなります。

九九の発展版ですね。これも、短時間でいいので、毎日やります。

短時間毎日繰り返すことは、子ども達にとって
・負担感が少ない
・計算を覚えやすい
・スピードが上がりやすい

というメリットがあるので、取り組みやすく、
計算力アップを実感しやすくなります。

大切なのは、
本人が「今はできないけど、ちょっと頑張ればできるようになるもの」
を短時間、繰り返すことです。


シンプルな計算が早くなれば、
自信がつく!



難しいものに長時間取り組むのはなかなか大変なこと。
それはまるで、ブレイクダウンされていない目標のために
頑張るようなものです。

たとえば、英語が苦手な人が、「3か月後にTOEIC750点取る!」
と目標設定するようなもの。

それでは、しばらく頑張っても、
やがて挫折してしまうのではないでしょうか。

まずは、
「単語を1日10個覚える」
「文法問題集を基礎編から1日3ページやる」
といった、具体的で、できそうな目標を設定してそれを達成していく。

そのステップを繰り返すことで、
結果的に「TOEICで〇〇点を取る」というハイレベルな目標に
到達しやすくなると思います。


計算力をつけるのも同じ。大切なのは、
「本人のレベルにあったシンプルなものを毎日短時間くり返しやることで、
本人も成果を実感できるようになる」ことなのです。


それで本人が計算力に自信がついたら、
算数で高得点が取れる、大事な糸口になります!


いかがでしたでしょうか?

私が行う家庭教師の授業では、お子さまの計算力アップのために、
現在の様子をしっかり見て、現在の計算力、苦手な部分などをチェックし、
お子さまに合うオリジナルの計算問題をお渡しすることが可能です。


ご興味のある方は、一度ご相談ください!
対面でなくても、zoomやskypeなどで問題を解いている様子を
見せていただければ、かなり正確に
お子さまの実力に合う問題をご提案できると思います。
いつでもお気軽にご相談ください。


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