親子関係を悪くせず、悪習慣を直すことはできる?


こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
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突然ですが、
子どもがなかなか言うこと聞いてくれない時、どうしますか?

散らかしたモノを出しっぱなし。脱いだ服を片付けない。
危ないことをなかなか止めてくれない。全然動こうとしない。
何回注意しても、きつく言っても効果なし。
やっぱりキーッとなりますかね

そんな時、効果的な方法があるんです。

それは「第三者をからめる」ということ。
ここでの第三者とは、「知人だが密接な関係にない人」
というような意味です。

特に子どもが「それが悪い」とピンと来ていない場合には。


私の経験談



こう考えるのは、自分自身の体験があるからです。

私は小さい頃、ハンカチを吸うという悪い習慣がありました。
ハンカチを取り出しては、
チュッチュ吸ったり噛んだりしていたんですね。

今思うと恥ずかしい…
でもその頃は、そんなことまったく思わなかったんです。
なぜなら「他の人からどうみられているか意識する」
ということがなかったから。

母親は何度か注意していました。
言うことを聞かないから怒ったりもしたと思います。
でも聞きませんでした。
怒られても、ピンと来なかったんです。

そんなある日、隣りのクラスの先生が、
ハンカチをチュッチュやっているのを見て一言いいました。
「それ、美味しいの?どんな味がするの?」と。

その途端、私の中に「恥ずかしい」という思いが
わき上がりました。
別にクラスの皆の前で言われたわけではありません。
皆、三々五々散らばって自由に過ごしている休み時間、
一人の時に言われたので、
聞いていた子もいたかもしれない、くらいのレベルです。

でも、その時以来、ハンカチ吸いはピタリと収まりました。


直らなかった悪い習慣が第三者に言われて直った理由




なぜうちの親に注意されても直らなかったのに
隣りのクラスの先生なら直ったのでしょう?

担任の先生なら、心理的な距離が近いので
そこまで恥ずかしくなかったかもしれません。

でも指摘した先生は、自分のふだんの世界の外にいる人
いわば第三者です。

先生側からしても、私は生徒の1人で、個人的なことなんて
ほとんど知らないし、普通は踏み込まないはずです。
それなのに「ハンカチを吸う」ことに踏み込んできた。

そのため、「ハンカチを吸うのは外の世界の人に
わざわざ言われるくらい恥ずかしい行動なんだ」と
思い至ったわけです。


身内と第三者の違いと効果



それでは、なぜ距離が近い人に言われても直らなかったのでしょうか。
考えられる理由は以下の感じです。

①なぜそれが悪いのか、困るのか「ピンとこない」
未経験だから、難しいから。

「本当に困らないと直らない。けどまだ困ってない」
という段階だったのだと思います。
言われたことが理解の範囲を超えているのです。

②普段からの距離が近いと響きにくい
普段から距離が近い人には、いろんなことを言われ慣れている。
だから少々のことには動じない。
甘えがあるんです

また、ある程度しっかりしているお子さんなら、
「お母さんだってこんなことしてるじゃない!」と
相手の欠点もわかっているので
「そんな相手に言われたくない」と思ってしまう。
主観が入るとお互いイライラします。
あと、まっとうな指摘でも感情的になると素直に聞けないし
「なんでそんなこと言うの!」となってしまいます。

先ほどの私のハンカチ吸いは、幼かった自分には
「なぜそれが悪いのか」わからなかったんです。

おそらく、親からは
「ハンカチを吸うのは汚い。不潔。他の人が見たら不快」
といったことを言われたと思います。
でも、聞いても私はピンとこなかった
本当にピンとこなかったんです。
また、少々のことでは親子関係から効果がなかった。

そのような時、先ほどのように第三者が登場すると。

ある程度の距離感があり、そしてけっこう近い。
親ほどには、人間としての欠点がわからない。
相手もこちらのことをそこまで知らない。

身内って主観で相手ができる人だけど、
第三者って客観的に見て見られている人なんですね。

そんな中で相手が言うことで、子どもには
「その子に対する外の世界の印象」が伝わります。

これは客観性のある注意です。主観や感情が混ざっていないのです。。

そのため、私はハンカチを吸う行為を突然客観視できたのです。


第三者が注意する時に大事なこと



このように第三者が指摘する効果は絶大だと思います。

できそうなら、これまでの関係を利用して
大人から「この人なら!」という人に
そっとお願いしてみてはいかがでしょうか。

その際、注意する点がいくつかあります。

①どんなことの指摘によい?

特に悪習慣のような、客観的に見て
多くの人が「よくないと思う」ことについて効果大でしょう。
人によっては「まーいいんじゃない?」と
なりそうなものだと、効果が薄れるかもしれません。

②誰に?

上記のような適度な距離感がある
「顔は知ってるけどそれほど親密な関係にない」
第三者がよいと思います。

たとえばたまに会う親戚の大人。
週1で行く習いごとの先生。
数年前は一緒に遊んだ近所のお兄さんお姉さん。
などが考えられるでしょう。

③どんな風に?

その際に親がきちんと伝えたいのは、
どんなことを指摘してほしいか。

親としては、子どもに「〇〇してほしい」
という思いはいろいろあるもの。
それは何かの成果ですか?習慣ですか?
行動ですか?心がけですか?

今回の指摘については、行動を言われるのが一番効果的。
誰もが見てわかるような行動だけを扱うことで、
感情や主観がからみにくくなります。
行動についての指摘で効果があれば、
心がけについても効果的かもしれません。

そして、できれば客観的に指摘することが望ましいでしょう。
場合によっては「あなたが心配なの」といった
好意的な主観がある程度入るのも望ましいかと思います。


第三者が注意することのメリットはこんな感じ



親が子どもに言ってもなかなか聞いてくれない。
そのため何度も繰り返し言う。
そうすることで親子関係がギクシャクしてしまうと、
普段からのコミュニケーションが悪くなってしまいます。

かと言って目をつぶるわけにもいかないし、
子どもの反抗期など、仕方ないこともいろいろある。
とはいえ、それがあまりにも続くと
親子関係がギクシャクしてきて、あまりよいことではないでしょう。

ギクシャクしたことのない親子関係も
それはそれで問題とは思いますが
やはりできれば円滑な関係が望ましいのではないでしょうか。

親子関係のギクシャクをできるだけ防いで
大人として子どもに伝えたいことを伝えるためには
第三者を入れることが効果的ではないかと思います。
信頼関係を維持したまま子どもの悪習慣が直せます。


いかがでしたか?
家庭教師はそのような効果的な第三者になることが可能です。
突然えらく近い距離に出現し、にこやかに
行動の問題点を穏やかかつ的確に指摘する。
「一緒に習慣づけしていきましょう」と提案し、
こまめにチェックする。
良習慣を身に着けることに役立てるのではないでしょうか。

ご家庭に寄り添い、生徒さんの成長を共に支え、喜び合える。
そんな関係が築けたら幸いです。
気になることやご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。


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