こんにちは、京都(伏見・宇治)のプロ家庭教師 内藤 睦 です。
今日は中学受験生(小学5年生)の保護者の方から、質問を
いただいたので、答えていきます。
教えて!睦 先生。
現在、中学受験勉強をしている小5の女の子の母親です。 真面目な子で、小さい頃から コツコツいろんなことに取り組んできました。 でも真面目に頑張るわりには成績が伸びません。 本人もそのことを気にしています。 そして「私はバカだから…」なんてポツンとつぶやいたりします。 「そんなことないよ!」と言うものの、 それくらいでは子どもの気持ちには響かず、変わっていないと感じます。 親として、どうすればいいでしょうか? |
ご質問くださり、ありがとうございます。
本人は、がんばっているのに成果が出ないので
モヤモヤしている状態なのでしょうね。
周りをよく見ている。
冷静に現状を受け止める力もある。
だからこそ、思い悩むのでしょう。
それってとても強い力なんですけどね。
「がんばる」ということは、恐らく
彼女にとっては自然なことなのだと思います。
そうでなければ、たぶん「バカだ」と口走ったりせず、
マジメに取り組むことを止めてしまっているのではないでしょうか。
できるようになりたい。評価されたい。
だからこそ、コツコツ真面目に取り組むものの
「私はできない」という思いにとらわれ、
ストレスになってきているのではないでしょうか。
たぶんその理由は、自然に周りが見えてしまうから。
成績、という空間で周囲を見ると、
自分よりすごく前を行っている人がいる。
「それに比べて自分は…こんなにできない…」と
できない自分を受け入れられなくなる。
つらい。
さらに苦手意識がはたらく。
これは悪循環です。
悪循環をなんとかするには?
この悪循環を断ち切るために
①自分の立ち位置をネガティブにならずに受け入れる
②人と比べず、自分が成長できているかで考える
③自分が少しでも成長できれば、それを喜ぶ
ということができればいいと思います。
①自分の立ち位置をネガティブにならずに受け入れる
確かに、成績は、努力しているわりに伸びていないのかもしれません。
努力していないならまだしも、実際に努力しているのに
それでは、つらいことです。
このためには、まずは大人が「こんなにがんばっているのにね…」と
共感して一緒に受け入れてあげることです。
パンパンに張り詰めた気持ちを受け止めてあげましょう。
でもね、きっと彼女は
他にいろんなところに気を配っているのだと思います。
成績がいい人は、わき目もふらずに暗記に取り組んだり
家でも勉強に集中させてもらえる環境なのかもしれません。
彼女はそうではなく、自分の勉強よりも、
周囲に気を配っているのかもしれません。
お友達が困っている時に手助けしてあげたり、
進んでお手伝いをしたり。
同じくらいの能力を持っている人でも、
その能力のかなり多くをある一点に集中させるのと
いろんなことに注意を払って、気をつけつつ、勉強するのとでは
結果はやはり違うのではないでしょうか。
成績という尺度で見れば、
わき目もふらず勉強をしている子の方が勝るのかもしれませんが
人間的な面でいえば、いろんなことに注意が行く
その子はとても素晴らしい評価ができると思うのです。
彼女はきっと、周りの人から愛されているはず。
それは、残念ながら成績という尺度では出てこないだけ。
そのような、その子の強みに周囲の大人が気づき、
本人にも自覚させてあげてください。
②人と比べず、自分が成長できているかで考える
上記のように、成績という尺度だけで
自分を評価しようとするのではなく
その子の得意な尺度も加えて、大きな観点から評価してあげてください。
そうすれば、きっと彼女は自分らしさを取り戻せると思います。
その上で、成績を少しずつ、自分らしく伸ばしていけばいい、と。
周りと比べて順位がどうか。偏差値がどうか。
ではなく、
その子が自分の問題集をやり切ったか。
前より暗記できていることが増えたか。
前解けなかった問題が解けるようになったか。
そういう、彼女が以前と比べて成長した点に目を向けましょう。
きっと、自分らしく成長していけると思います。
③自分が少しでも成長できれば、それを喜ぶ
その子が前よりも成長できているところがある、と確認できれば、
大人は誰よりも気づいて喜んであげましょう。
そうすることで、彼女は「認められている」と思えるでしょう。
自己肯定感が増すと思います。
このステップを取り入れていくことです。
自己肯定感が高い方がパワーが出ます。
パワーが発揮できれば、状況はまた変わってくると思います。
彼女の成績ではなく、パワーチャージできているかどうかに
注意を払ってください。
パワーチャージになるように、
時には彼女が楽しむことをするのは大いにアリです!
もちろん、少しでも成長できるように、
その子に合う勉強方法や、勉強の進め方を
探して提案したりなど、細やかなサポートも大切です。
いかがでしたでしょうか?
受験の時は、成績が大きな指標になります。
でも、受験は良くも悪くも時期が来れば終わり、
その後は中学生活に入って、思春期に突入します。
その時には、成績だけでなく、
人間力やコミュニケーション力が役に立ちます。
きっと彼女は力を持っているはずです。
その子の強みを大切にして、
自分なりに成長している様子を受け入れてあげましょう。
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