こんにちは、Blogにご訪問いただきありがとうございます。
京都(宇治・伏見)で親子に寄り添う丁寧な指導 プロ家庭教師の内藤 睦です。
休校、緊急事態宣言、ステイホームで
長かったような短かったような2020年の春は過ぎてしまいました。
ようやく学校が再開し、日常が戻ってきたものの、学校も仕事も以前と全く同じではありません。
学校は、行事が短縮・中止で、学習が詰め込まれる時間割。
気持ちのいい初夏の季節は過ぎ去ってしまい、気がつけば梅雨が近づきつつあります。
なんだかなー。今年は本当に去年までと違いますね。
コロナ渦に起こった「自宅での学習に関する問題」を振り返り、それぞれの原因と対策を考える。今回は2回目です。
目次
非日常時に起こった問題② 家の外の場所がない・家の中しかないため、学習に関する問題を親子で乗り越えるのが大変 問題②の解決策 解決策②-1気持ちをストレートにぶつけないorぶつけた後のフォローをする 解決策②-2自分たちらしい目標設定をする 解決策②-3 家庭外の力を活用する |
非日常に起こった問題②
家の外の場所がない・家の中しかないため、学習に関する問題を親子で乗り越えるのが大変
休校中、子どもの学習場所が家しかなくなりました。
学校はもちろん、多くの塾が休みになり、その結果、保護者の方の学習指導・管理の負担がぐっと重くなったと思います。
これまで子どもの学習について、家の外に依頼する比率が高かった家庭ほど、大変だったかもしれません。
家の外で勉強することには、大きなメリットがあります。
学校や塾で、同年代の複数の子ども達が一斉に集まり、先生が一律に勉強を教える。
もしくは少人数単位でフォローしてくれる。
同年代の複数の子達が集まれば、いろんな交友関係が生まれますし
友達と一緒にいることがモチベーションになるタイプの子にとっては、それが楽しさや、やる気につながります。
個人個人の気持ちや行動が、教室の雰囲気を作り、それがまた個人個人に波及する。
そこから「さあ、取り組もうか」という気持ちが一体感とともに生まれることも多いです。
また、家ではない場所だからこそ「さあ、勉強」と気持ちが切り替えられる要素もあります。
そういった集団の効果が、ほぼ得られなくなってしまいました。
また、学校や塾では高度な内容を教えてもらえます。
保護者は学習管理はできても、学習指導は難しい場合もあります。
子どもが保護者に、勉強がわからない部分を聞いても、特に理数系や英語は難しい場合が多いのではないでしょうか。
オンライン授業が実施されていても、個別の質問対応は難しかったのではないでしょうか。
また、家族の間で、普段なら気づかなかったことに気がついたり、気になったり。
親は、子どもの生活面でのいろんなことや、学習面での雑な取り組み方やケアレスミスなど、もろもろで言いたいことがある。
子どもは自分なりのやりたいことや言い分がある。
親が言うと、どうしても遠慮がなくなります。子どもも、甘えが出てしまう。
お互いに口調がきつくなりがちです。
精神的に近い間なので、イライラをぶつけてしまうこともあったのではないでしょうか。
親は、家事や仕事をしながら、兄弟の面倒も見ながら、子どもの学習管理もする。
どうしても精神的にも時間的にも肉体的にハードでイライラしがちだったと思います。
ほんとにお疲れさまでした。
では、もしまた外出規制になった時、どうすればよいでしょうか?
以下に2つご提案します。
問題の解決策②-1
気持ちをストレートにぶつけないorぶつけた後のフォローをする
口で言うのは簡単ですが、ある意味修行ですね。
また、本気で相手のことを思うからこそ、多少厳しいことでも、本音で腹を割って話したくなります。
とは言え、やはり何でもかんでもストレートに言っていいわけではありません。
本当に相手のためを思うのであれば、「自分の言いたいように言う」のではなく「相手に伝わるように言う」ことが大切ですからね。
「どう言えば相手に伝わるか」を考えれば、必ずしもストレートに言うばかりではないとは思います。
仕事をしている人は、「部下指導」などでいろいろ悩んでいる範囲ではないでしょうか。
子どもは判断力などまだまだ未成熟です。
それでも一個の人格として尊重して、部下指導などと同じように考える必要はあると思います。
お手本を見せる、
一緒にやってみる、
相手の気持ちをいったん受け止めた上で自分の意見を言う、
「~しなさい」のYouメッセージではなく、「~したらいいんじゃないかと思う」とIメッセージにする、
などなど。
もちろん、提案は簡単ですが実行するのは難しいと思います…。
また、いつでも理想通りにふるまうことは難しいもの。
お互い人間なので、感情が爆発しちゃったり、ケンカすることだってあります。
その時、感情が爆発した後やぶつかりあった末に、
相手のことを認め、今までわからなかった相手の部分がよくわかるようになり、
絆が深まる部分もあると思います。
すぐには難しいかもしれませんが、感情のぶつかり合いの後に、フォローすることで、お互いの気持ちもなごむと思います。
問題の解決策②-2
自分たちらしい目標設定をする
特にG.W.明けは、学校の課題が増えたケースが多かったのではないでしょうか。
そのため、親は子どもの学習管理がとても大変になったことと思います。
「早くやりなさい!」「なんで?イヤ!」というやりとりが頻発し、
「こんなにやらせられない!」と学習管理の難しさを痛感した保護者の方も多かったと思います。
ただ、目の前の課題を前にしてなかなか難しいかもしれませんが
そもそも、「こうあってほしい」という理想と、現実が違うからこそ、
「こんなはずじゃない!」と現実に(相手に)文句を言いたくなるのではないでしょうか。
「休校期間中にここまでやってきてくださいね」と学校が出してきた課題は、
いわば学校が急遽出してきた目標設定。
「目標を出されたらクリアせねば」と真面目な人なら思います。
でも、自分で学習計画をあまり立てず、「もうすぐテスト…」など
外部の強制力で勉強してきたタイプの子どもにとっては、
ステイホーム中に急にコツコツ勉強する習慣をつけるのは難しいかもしれません。
勉強の必要性を分かっていないこともあるでしょう。
そもそも、新しく小学校1年生になりたてのお子さんは、学習習慣がまだない。
そういう子どもには、外部が出してきた目標は、なかなか響かないと思います。
外部が出した目標が、個人の現状に合わないのです。
それなら…当然、「やらせなきゃ」と思う人と目標自体が受け入れられない人の間にギャップが生まれ、ストレスが生じます。
この場合、学習管理する側は、その子どもに合う目標を設定するところからブレイクダウンする必要があります。
「本当にこの課題はこの子に必要か?」と考え、思い切って絞りこむ必要も時にはあるでしょう。
そうやって、その子に合う目標を設定することで、理想と現実のギャップが小さくなり、ストレスが小さくなると思います。
問題の解決策②-3
家庭外の力を活用する
勉強することに意味がなかなか見いだせない子どもの場合、外部の影響力は役に立ちます。
内発的動機づけが利かない場合は、外発的動機づけが大事ですからね。
そういう点では、塾のオンライン授業などを活用できると大きい部分はあったかと思います。
ここでは昨日の問題①で「外の世界を取り入れる」と言っていたのとはまた違う意味があります。
できれば、学習指導部分はもちろん、学習管理を親だけで仕切るのではなく、第三者に入ってもらうのです。
第三者が入ることにより、親と子は敵対関係ではなくなります。
そもそも、「きちんと課題をやる」という理想状態と違う状態を提供する子どもに対してイライラするのは、
ある意味相手の行動を否定していることです。
否定された相手は腹が立ちます。
一触即発の敵対関係が生まれます。
そこに第三者が入って、
第三者が「課題をきちんとやりましたか?やりましょうね」と投げかける方が
ソフトに受け入れることができる思います。
その第三者は、保護者にも子どもにも信頼されていることが前提になります。
そして、保護者と子どもにとって「第三者の行為や発言」は「他社の発言」となるので、直接よりは敵対関係になりにくいのです。
「あの人、なんて言ってた?」と、敵対ではないやり取りが生まれます。
「そんなに課題が出たの。大変だねえ。まあがんばんなさい」と励ます、といったこともできるようになるでしょう。
向き合った関係ではなく第三者が入ることで、親と子の関係が敵対ではなくなる部分ができるのはよいことです。
いかがでしたでしょうか?
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
私は個別でお子さまに合わせて学ぶ力を一緒に育てていく「家庭教師」という方法で、
お子さまの「やる気が出ない!」をこれまで解決してきました。
外の世界の一つとして、今後にそなえて
何かお子さまの学習方法や保護者の方のお悩みなど、ありましたら
いつでもメールや電話でお気軽にご相談ください。
お電話やzoom、skypeといったビデオ通話では、最長45分までご相談可能です。
また、今後にそなえて、家庭教師の仕事をオンラインでもできるようにしています。
これから、また新しい形で皆さまと繋がれることを楽しみにしています。
では、また次回の更新をお楽しみに。
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