こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
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今回も暗記について書いていきます。
勉強していくにあたって、暗記できるかどうかは大きなポイントです。
中学校受験を控えている親御さまの中には
お子さまがなかなか用語が覚えられない様子を見たり、
用語暗記ができず点数が取れなかったテストを見て
「子どもが暗記が苦手みたい…」と、焦る方も多いのではないでしょうか。
心配して、暗記のための参考書をたくさん買ってみたり。
親が頻繁に「覚えた?」と声かけをしたり、
「とにかく書きなさい」「朝昼晩と一日に何回もチェックする」など、いろんな暗記法を試してみたり。
それでもなかなか効果が上がらない場合、心配になる親御さんもいるかと思います。
そんな時、何が必要か。
何回かに分けて、ていねいに考えていきたいと思います。
暗記できる人が持っている5つの力
今回は、私が考えた「暗記ができる人が持っている5つの力」をお伝えしたいと思います。
それは
「暗記対象へのポジティブな気持ち」
「暗記へのポジティブな気持ち」
「切羽詰まり度」「適切な方法」「完璧さ」です。
力、というより気持ちの面が大きいかもしれません。
さらに、それらは図のように入れ子構造になっていて、
中にあるものが芯になり、外に行くほど暗記が完璧になっていく
というイメージです。
それでは、一つ一つ見てみましょう。
芯になる「暗記対象へのポジティブな気持ち」
そもそも、どうして「暗記が得意」という人と「暗記が苦手」という人が出てくるのでしょうか。
「頭のつくりが違う」と言ってしまっては身もフタもない。
世の中には、とびきりの記憶力の持ち主はいますが、それを目指さずとも
生活で役立つお得情報、地名や人物名、英単語や科学法律用語などなど
覚えておいて損はないこと、一般常識と言われることを覚えておくことは
日々の生活で役立ちます。
「どうしてそれがなかなかできないの…」
子どもの様子を見て「はぁー」とため息をついている保護者の方。
でも、よーく考えてみてください。
子どもって、意外とすごい記憶力を持っていませんか?
たとえば、いつの間にかポケモンの名前や芸能人の名前をたくさん憶えていたり。
昔のちょっとしたできごとを事細かに覚えていたり。
歌をあっという間に覚えていたり。
親としては「すごい!でもその記憶力を他に活かして!!」と思ってしまうものです。
ただ、それって、結局
「興味のあることや、何かハマったことなら、子どもは覚えられる」ということですよね。
興味のあることなら。
そのことをずっと考えていたい。
いつまでも覚えていたい。
それってつまり、「覚えること」に対してポジティブな気持ちを持っているということです。
これが、覚えることの原点です。
でも、暗記しなければならないことの中には、「こんなの全然興味ない」ということもあるでしょう。
興味がないことを覚えるのは苦痛です。それでは何か暗記を可能にするのか。
それは、いろんなことをおもしろがれる力です。
つまり、好奇心が旺盛であれば、「あ、これおもしろそう!」と思えるでしょう。
そのような、覚えるべきものに「関心が持てる」ことは
とても大切なのだと思います。
暗記することへのポジティブな気持ち
「漢字の確認テスト嫌だなあ~」「百人一首のテスト、めんどうくさいな~」
そういった、暗記度合いをテストなどで確認されることに
対する苦手意識が働いていると、暗記はなかなかうまくいきません。
それは「覚えるという行為」そのものに、ポジティブな気持ちが薄いのではないでしょうか。
世の中には記憶力のいい人がいますが、
中には「多くの人にとっては意味が感じられないものをひたすら覚える」ことができる人がいます。
たとえば、円周率を何百ケタも暗記する人。
何かの模様を暗記する人。
トランプ1組をバラバラにしてカード54枚の並び順を覚える、ということに挑戦する人もいます。
これらのことって、「覚えるの絶対ムリ!」
「なんか覚えて意味があるの?」など感じる人も多いのではないでしょうか。
でも覚える人たちは、「それらのことをいかに覚えるか?!」ということに
ポジティブな気持ちを持っているのです。
「暗記する」という作業そのものが面倒くさい。おっくう。
こう考えていると、なかなか覚えにくいと思います。
暗記すること自体を楽しむことは、とても大切だと思います。
ゲームみたいな感覚ですかね。
切羽詰まり具合がヒトを動かす
とはいうものの、「どうせ覚えられるから」と思って手をつけず、
なかなか覚えられないことってありますよね。
それって、「テストが迫ってきた」という、
どうしようもない逃げようのないタイムリミットを感じての
切羽詰まり感がなければ覚えたくない、ということ。
一夜漬け、というのは悪い勉強法として言われますが、
意外にテスト前日に覚えたことの方が、
それまで余裕のある日々の中でダラダラしながら覚えた量より多い
ということはないでしょうか。
ある程度の切羽詰まり感がある方が、暗記ができる
という事実があるのではないかと思います。
適切な暗記方法はやっぱり大切
これだけの気持ちがあれば覚えられるのか。
覚えられると思います。
後の外側の円2つは、「効率よく」「完璧に」覚えるために必要な工夫や方法。
やはり合う暗記法を取り入れることで暗記できる量が増える
と思います。
完璧さ
覚えることへの執念。完璧を求める力。
これは最終的に本人が持っている力です。
「全部覚えてやるぞ!」という気迫。
全部覚えることを徹底する意思。
工夫する力。
こういうものがあるかないかで、暗記テストで満点取れるかどうかが変わってきます。
いかがでしたでしょうか?
次回は、これらの要素が合わさって表出するお子さまの様子について
具体的にどのようにしていくのがよいか。
考えられる方法を書いていきたいと思います。
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