子供の算数の点数が下がった!のお悩みに
効果的な声かけその②



こんにちは。京都(宇治・伏見)のプロ家庭教師 内藤 睦です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
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中学受験を考えているお子さまの算数の成績が下がった!
こんな時どう声かけしますか?
「勉強しなさい!」「計算練習増やしなさい!」などというのは一番簡単。
でも、ただむやみに勉強量を増やせば解決するかというとそうでもなく。
大切なのは、具体的に何に注意をして勉強するのか、ということです。
ただ量を増やしても、
こなしているだけとか、やっているだけだと
実際には十分力がついていない、ということも。

お子様の算数の成績が下がってきた時。
まずはどんな問題で点数を落としているかです。
そして、点が取れない原因別に声かけ、フォローをしてみましょう。
そういう時、プロが見る多角的な視点を取り入れ
声かけをしてみませんか?


今回は前回の「応用問題がだんだん解けなくなってきた!」時に
効果的な声かけ第2弾です。


こんな時どんな声かけする?その②
応用問題、違う心構えでどう取り組めばいいの?



前回、塾の小4前半の算数問題や学校テスト、計算問題と
小4後半以降の応用問題との質的な違いについてお伝えし、
まずは性質の違う問題を解く時の姿勢の違いについて
声かけしよう、というお話をしました。
でも「同じやり方じゃダメなんだな」と思ったとして
「じゃあどうすればいいの?」という疑問が湧くかもしれません。

今回はその疑問に対する答えとなる声かけ第2弾です。
前回使った問題を元に、具体的に見てみましょう。



それまでの問題と応用問題の違い
「イメージを持つこと」



応用問題を解く時に大切なのは
「問題文を読んでその状況のイメージを持つこと」です。
そのためには、問題文の情報を整理して、解き方を見つけることです。

前回、応用問題の例として出した1つ目の問題。

みかんはりんごの$3$倍で、りんごとみかんの数の差は$30$個です。
みかんは何個あるでしょうか。

ここから、みかんとりんごの量の関係がすぐイメージできるでしょうか?
問題文をよく読んで、差の部分30個という
数量関係を理解しなければ正解に辿りつきません。
そのためには、線分図を描くことをお奨めします。
みかんとりんごの2つには差があり、みかんの方が大きいですね。

みかんとりんごの差は30個。ということは

もう一つの情報として、みかんはりんごの$3$倍ですから

です。そうしたら、2つ目の図と3つ目の図を組み合わせてこういうことがわかります。

つまり、差の30個は①2つ分、②となります。

りんごが①、みかんが③、差の②が30個分
という数量関係がわかれば、①が15個でみかんは
$15×3=45$というのがわかります。


小5以降の応用問題との違い




もう一つの問題を見てみましょう。

ある本の$3/5$を読み、残りの$2/3$と$20$ページを読んだら、
残りは52ページになりました。
この本は全部で何ページありますか。

さあ、これは難しいです。
問題文からイメージが湧きません。
大小関係を考えるためには図をかくことが大切です。
それも、本を読むのが2段階なので、それぞれの情報を考えることが大切なのです。

まずは最初に読んだ分と残っている分を整理します。
次に、2回目に読む分を考えます。

この時、前の図の残っていた分と場所をそろえることがコツです。
状況がより分かりやすくなります。


こうすることで、2段階の状況のそれぞれがわかります。
2回目に読んだ後に残った52Pと2/3を超えた20Pを合わせた
72Pが残った分の1/3です!
なので、最初に本を読んだ時に残った分(1本目の青い線)は
72÷1/3、つまり72Pの3倍なので216Pです。
それは、本全体の2/5なので、本全体の1/5は108P、
本全体はその5倍なので540ページとなります。
このように、量関係が複雑な時は、
問題文の状況をしっかり整理してイメージできることが大切なのです。


この時に必要な声かけその②
複雑な問題を解くのも楽しいよ!




それまでの塾の問題や学校のテストは
まるで短距離走のようなもので、
速く走れば早くゴールにたどり着けるし
そこに快感を感じることもありますが、
今回紹介したような問題は、
状況を整理し、解くための道筋を考えて
1つ1つ気をつけて計算しなければ
正解にはたどり着けません。

それはまるでゴールがすぐ見えない障害物競走のようなもの。
いきなり走り出す前に
どんな障害があるか、ゴールはどの辺にありそうか、
エネルギー配分をどうするかなども考える必要があるかもしれません。
それをせずにいきなり走り出すと、
障害の一つである落とし穴に落ちたり
別の障害である網に絡まってなかなか抜け出せなくなったり、
と大変なことになります。

それで「もう算数イヤ!」となる前に、
これらの算数の問題はこれまでとは別。
違う解き方と楽しみがある、ということを子どもに伝えましょう。

「状況を整理して見通しを立て、少しずつ進んでいく。
でもそれで正解というゴールにたどり着くのが楽しい!」と。

同じ算数でも、これまでとはちょっと競技が変わります。
難しいですが、その分、解けた時の醍醐味は格別!

「辛いのは食べられない」という味覚が
成長するにつれて「辛いのも食べられる!おいしい!」と
変化するように、
算数の解き方、楽しみ方も変化していくといいですね!


いかがでしたでしょうか?


算数でつまずき始めたかな?と思ったら
早めの対策が大切。なぜなら、積み上げ科目だからです。
「どこでつまずいているのか具体的にわからない」
という場合は、ぜひお気軽にご相談ください!!


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